恐竜

倉庫で出番を待つ恐竜たち!?恐竜展の開催時期との関係は?

恐竜展の裏側
2023.07.04

博物館・科学館など、1年を通して恐竜を観覧できる場所もたくさんありますが、常設以外で恐竜の観覧ができる機会といえば博物館や科学館、コンベンションホールなどで行われる「特別展・企画展」が挙げられると思います。
しかし、特別展はほぼ夏の季節にしか行われておらず、それ以外の季節に行われることは非常に稀です。
いったい夏以外の季節の恐竜たちはどこにいるのでしょうか?

恐竜の保管・輸送

恐竜展が行われていない季節は、恐竜は搬入搬出や輸送・保管しやすい状態に分解して保管しています。


恐竜展の裏側、骨格組立て
大型骨格組み立て風景

生体モデルの保管

生体モデルは生きていた姿を想像しながら、最新の学説に基づき復元されます。現代に手に入る材料を使って作られているので、ダメージがあった場合は制作してくれたアーティストによってメンテナンスが行われます。

化石標本の保管

化石標本の場合はこの限りではありません。
世界に唯一、一つしかない化石の場合、なるべく必要な状態を保ったままの補修が求められます。専門の職人が専門家のアドバイスを受け、専用の道具や材料を使って補修します。
レプリカ標本の場合も同様で、化石から型を取り、精密に再現された標本なので、元の状態を極力保てるように補修が行われます。


恐竜展の裏側、骨格標本の保管
輸送用木箱の中には立体パズルのように部品が収められている

恐竜標本の輸送

恐竜の骨格標本や生体復元模型を輸送するのは簡単ではありません。木箱や段ボール箱など形が一定の荷物は積み込むのに苦労しませんが、大型の生体モデルや全身骨格は形が一定ではないので、非常に積みにくい荷物といえます。
さらに輸送中の揺れや振動に耐えるべく、緩衝材や荷締めベルトなどで慎重に固定をしなければなりません。

  貴重な研究材料でもある恐竜は、経験豊富な輸送会社とタッグを組み、目的地に安全に運ぶためこのように細心の注意を払って管理し、運搬、輸送しています。


恐竜展の裏側、展示物の輸送
輸送トラックに積み込まれた恐竜たち

夏以外も恐竜展がおすすめの理由

恐竜展開催時期の穴場はズバリ秋から春にかけてといえます。
その理由として以下の4点が挙げられます。


夏季以外の恐竜展

ライバル施設が恐竜展を検討していない

同じ時期に開催される恐竜展がなければ、恐竜ファンを集中的に集客することができます。

夏と同じ費用でたくさんの恐竜が展示できる

恐竜展開催の不安点はやはり費用面だと思います。閑散期を狙うことで恐竜展開催に伴う費用を抑えることができます。

夏以外の季節でも語れる恐竜トピックがたくさんある

恐竜時代にも秋や冬などの季節の移り変わりがあり、恐竜たちも寒い冬の時代を過ごしてきました。
ですからは恐竜展は夏だけのものではないのです!

何よりも恐竜は大人気!!

恐竜ほど小さな子供に対して認知度の高いコンテンツは他にありません。夏以外でも集客は必ず見込めると考えています。

恐竜展とSDGsの関係

恐竜は6600万年前の隕石衝突により引き起こされた地球第5の大量絶滅により滅んでしまいました。そして現在も我々人間による影響が原因で、地球第6の大量絶滅が進行しているとも言われております。
子供達にとても人気のある「恐竜」を入り口に、地球の環境問題について考えるきっかけとして恐竜はとても有効な題材と言えます。

恐竜展示・恐竜イベントの開催をサポートします

このように恐竜展は夏以外でもおすすめのイベントです。春秋冬の恐竜展示の閑散期こそ、恐竜をテーマにしたイベントを開催してみませんか?


恐竜展の企画・設計・施工を手がける企業です。恐竜の骨格標本などの特殊な展示物の取り扱いや標本調達・手配、輸送、組み立てや解体など、専門的な技能を持ち合わせたスペシャリストが在籍しており、全国から展示に関するご相談を受けています。
詳しくは下記のページでもご紹介しております。
私たちは恐竜に関する基礎知識も紹介しています。
今回紹介した恐竜たちに会いに行く前に、ちょっとのぞいてみませんか?

山下 洋介

山下 洋介

中央宣伝企画株式会社
文化・恐竜事業のリーダー