国立科学博物館 特別展「大地のハンター展
~陸の上にも4億年~」

博物館・美術館・水族館

本展示は、陸に上がって4億年のうちに多様化したハンター〈捕食者〉の、生きていくための営み「捕食」に注目し、その生態系における役割と重要性を解き明かしながら、様々なハンティングテクニックを紹介。
ハンターと一口に言っても、太古から現生まで、巨大な生き物から小さな生き物までを一堂に集めた、大変貴重かつマニアックにも迫る展示です。 弊社は、この企画段階から設計施工までをお手伝いさせて頂きました。

陸に上がって4億年のハンター大集結!

コロナ禍での初の特別展となった本展示は、従来の特別展でのスペース取りを一新した考え方で、来場者の密を避けるための空間構成を熟慮し、ゆとりある通路幅や見通しの確保、集中滞留しづらい配置等の検討を何度も重ね、開催に至りました。
会場イメージは、シンプルかつメリハリのある構成で、白を基調とした空間に標本を際立たせました。漫画BEASTARS(ビースターズ)とのコラボレーションも実現し、このキャラクターたちが興味のフックとなるポイントをその語り口で楽しく紹介します。
興味深いハンターの多様性を分かりやすく楽しく知って頂けるよう、研究者の先生方と協議を重ねながら、グラフィック計画や展示形状に工夫を凝らしています。

漫画BEASTARS(ビースターズ)とのコラボレーション

【第1章_太古のハンター】
〈「デイノスクス」生体復元モデル〉
今回のメイン展示のひとつである史上最大のワニ類「デイノスクス」の実物大生体復元モデルは、あたかも水の中から襲いかかってくるかのように大きな口を開け、全長12mを超える巨体の半身を顕にした様子を、監修の研究者による系統学的な検証を元に再現しました。

「デイノスクス」生体復元模型

〈搬出入・設営の様子〉
「デイノスクス」生体復元モデル_搬出・搬入の様子
デイノスクス生体復元模型_搬出・搬入の様子 デイノスクス生体復元模型_搬出・搬入の様子

 
標本の設置・調整
標本の設置・調整

【第2章_大地に生きるハンター】
〈現生の生息域ごとの展示〉
水辺のハンターコーナーでは、三畳紀中期に出現して以来、絶滅の危機をくぐって陸上生物の頂点に立ち続けてきた「ワニ類」を集中的に展示、迫力ある剥製標本と共にそのハンターとしての顎と歯に注目する頭骨標本も比較展示し、立体的に臨場感を演出しました。
また、暗闇のハンターコーナーでは、フクロウ類の特異な能力を紹介しつつ、類を見ない数と種類の標本を展開しました。

ワニ類の比較展示
ワニ類の比較展示

暗闇のハンターコーナー フクロウ類展示
暗闇のハンター フクロウ展示

【第3章_ハンティングの技術】
昆虫などの節足動物や寄生生物、毒使いのハンターまで、驚くべきハンティングテクニックを紹介。 小さいクモ類などは、覗き窓のように液浸標本をグラフィックの中に埋め込み、多彩なハンティングの特徴を象徴的にクローズアップするなど、中々普段では見ることのできない生物の営みを、印象的に感じて頂ける展示を目指しました。

偏食なハンターコーナー「体液・血液を吸う」コーナー
偏食なハンターコーナー 「体液・血液を吸う」 コーナー

コラム展示「クモ」コーナー
コラム展示 「クモ」 コーナー
コラム展示 「クモ」 コーナー

大地のハンター展 ~陸の上にも4億年~
完成年月
2021年3月
実施場所
国立科学博物館(東京・上野公園)
クライアント
日本経済新聞社
業務内容
展示企画・設計・施工