国立科学博物館 企画展 「メタセコイア -生きている化石は語る」

・博物館・美術館・水族館

メタセコイアってどんな植物か知っていますか?
実はあちこちの公園や学校にも生えている、とても身近にある植物です。
「生きている化石」と呼ばれるヒノキ科の針葉樹メタセコイアが、三木茂博士(1901年~1974年)によって命名されてから2021年で80年を迎えるにあたり開催された今回の企画展。
この展示では、メタセコイアの発見や保護活動をはじめ、植物と地球環境の変化の関わりなども紹介し、現代の私たち人類が直面する環境問題などの課題にも向き合っています。
弊社は、この企画展の展示企画・設計・施工をお手伝いさせて頂きました。

三木博士と一緒にメタセコイア・クロニクルをたどる旅へ

会場では、メタセコイアを発見・命名した三木博士が、現代の私たちの前にタイムスリップしたかのように現れ、メタセコイアのクロニクルを紹介しながら、一緒に新たな問題についても考えていく…。
主役である「メタセコイア並木」を中心に設え、イラストの三木博士が、吹き出しや音声で語り、テーマを綴っていく形としました。
「先に化石が発見され、のちに現生の植物が見つかった」という大変興味深いストーリーを持つメタセコイアが、実は来場者に身近な存在であり、またこれからの環境問題を考えるキッカケにもなるという事を知って頂くための、興味の入口となる展示を目指しました。

【導入部・序章】
会場躯体の柱巻きを利用してメタセコイア並木を表現
床には、ソーシャルディスタンスを意識した「メタセコイアの球果」による誘導サイン

「メタセコイアの球果」による誘導サイン

【第1章】メタセコイアの発見
イラストの三木博士が吹き出しと音声で来場者をナビゲート

イラストの三木博士が吹き出しと音声で来場者をナビゲート イラストの三木博士が吹き出しと音声で来場者をナビゲート

 

 

【第2章】メタセコイアの生きた時代
天井から吊り型の「エリアバナー」、
2章奥には「復元画 大型バナー」でエリア感を立体的に強調する演出

メタセコイアの生きた時代

メタセコイアはなぜ日本から絶滅した?

 

 

【第3章】メタセコイアはなぜ日本から絶滅した?
貴重な標本資料の露出展示は高めのフェンスで維持展示
メタセコイア球果のシルエットサインが動線を誘導

 

 

【第4章】メタセコイアの現在・未来
会場内の見通しを確保するため、「章」の仕切りを低めに設定
「Dr.ミキのつぶやき」パネルのポイント情報で興味のフックに

【第4章】メタセコイアの現在・未来

企画展 「メタセコイア -生きている化石は語る」
完成年月
2021年1月
実施場所
国立科学博物館(東京・上野公園)
クライアント
国立科学博物館
業務内容
展示企画・設計・施工