展示会

展示会出展の成果を高めるなら?ブース面積拡大する際のポイント解説

2025.06.20

展示会の場は貴重な営業機会ですが、出展準備や来場者対応に特有の悩みがつきものです。とくに展示会の場に合った展示手法の問題製品やサービスの魅力が伝わりにくい問題費用対効果の不透明さなど、課題を抱える場面が多いのではないでしょうか。

本記事ではこういったお悩みに対し、ブース面積の拡大とブース設計の考え方から、解決のコツを解説していきます。出展のご担当者さまはぜひ参考にしてみてください。

その展示ブース、十分に活かせていますか?

出展目的や目標をもって展示会出展に臨んだものの、狙った通りの成果が得らなかったというお悩みを感じている担当者様が少なくありません。たとえば実際の出展の振り返りでは、次のような悩みがよく聞かれます。

  • 来場者がすぐに通路を通り過ぎてしまうため、ブースの中まで呼び込めなかった
  • 展示会の場では製品やサービスの魅力を伝えきれなかった
  • ブース前で立ち止まってくれても、スペースに余裕がなくて会話のチャンスを逃している気がする
出展計画に立ち戻ると、伝えたいことや知ってもらいたいことがたくさんあり、出展内容の検討にも時間をかけていたケースが多いです。限られたスペースに全てを詰め込もうとすると、伝えたいことがぼやけてしまい、来場者の足が止まらないという課題に直面しがちです。

実はこうした問題も「ブース面積の見直し」によって解決できる可能性があります。小間数の拡大は、単にスペースを広げるということだけではなく、伝え方の質そのものを変える手段となります。

ブース面積を拡大するメリットと出展の特徴

出展ブースの面積を広げることは、単に展示スペースを増やすだけでなく、来場者の体験価値を高め、ブランドの印象を強めるための重要な戦略です。
ここからはブース面積の拡大によって得られる効果について解説していきます。

ブース面積の拡大によって得られる効果

展示会というコミュニケーションの場を効果的に活用するための表現力や訴求力が、出展成果を高めるためのカギと言えます。「ブース面積の拡大=表現力の拡大」ともいえるでしょう。
スペースが広くなることで、具体的には以下のようなメリットが得られます。

展示の質が高まる

ブース面積を広げることで、展示物や説明コンテンツをゆとりをもって配置できるようになります。
体験スペースや会話スペースを分けて設けることも可能になり、来場者の動線にも幅をもたせられるため、展示全体の見せ方に余裕が生まれます。
また配布物のストックスペースを確保できるなど、運営がスムーズになる効果も期待できます。

来場者の反応が変わる

ブースに余白ができることで、来場者が立ち止まりやすくなり、滞在時間も自然と長くなります。
混雑感が軽減され、リラックスして過ごせる空間は、ブランドの印象を強く残すことにもつながります。視認性の高い構成を意識すれば、遠くからでも目を引く展示が可能です。

コミュニケーション・商談の質が上がる

空間にゆとりがあることで、スタッフとの接点が増え、深い会話や相談がしやすくなります。
単なる情報提供にとどまらず、来場者との質の高いコミュニケーションが生まれることで、商談につながる機会が増え、競合との差別化にもつながります。

小間サイズ別に見る出展の特徴

面積が大きくなるほど表現の自由度は高まる一方で、出展費用や必要なスタッフ人数も増加し、運営負担が大きくなるため安易な判断に注意が必要です。
そのため、出展効果とコストのバランスを考慮しながら最適な小間サイズとデザインを選ぶことが重要です。

ブース面積の効果を最大化するための注意点

展示会の出展効果は、「広さ」や「演出」だけでは決まりません。むしろ、広くしたことで発生する問題もあります。
ここでは、成果を左右する設計の質出展の事前・事後の動きについて、特に注意したいポイントを紹介します。

広さが仇になる?レイアウト次第で逆効果に

ブースが広くなったのに、思うような成果が出なかった…。そんなケースは少なくありません。
実は、レイアウトや導線、演出の設計が曖昧だと、広さが逆効果になることもあるのです。たとえば、

  • 展示物が分散していて、何を一番伝えたいのかが分からない
  • 来場者がどこを歩けばよいか迷ってしまう
  • スタッフの配置が不十分で、声がかけづらい
広さがあるからこそ、「どこで目を引くか」「どこで話しかけるか」といったシーン設計の解像度が問われます。
プロの視点でのプランニングが、成果の差を大きく分けます。

展示しにくい商材こそ展示手法の工夫を

実物を見せにくい商材の場合、「どう魅せるか」「どう伝えるか」が成功のカギになります。たとえば、

  • 展示の仕方や展示台の高さ、照明設計にも工夫する
  • AR・VR・動画等のデジタル技術を活用する
  • グラフィックを用いて理解と共感を促すブース構成にする
このような点に配慮してブースを設計することが可能です。
製品やサービスを「どう見せるか」だけでなく、「どう魅力を伝えるか」までを設計に組み込むことが、来場者の体験価値の質と共に出展の手ごたえを左右します。

当日だけでなく”前後の戦略”が成果を決める

展示会の成功は、当日のブース運営だけでは完結しません。出展前の仕込みと、出展後のフォローアップまでを一連の流れとして設計することが重要です。たとえば、

  • 出展前にターゲット企業への告知やアポ取りを行っておく
  • 当日は話しかけやすく商談につなげやすいツールを整備する
  • 展示会後は即日〜数日内にお礼メールや提案書を送る仕組みを整える
「展示して、名刺を集めて、満足して終わる」のではなく、展示会を“きっかけ”として営業活動を循環させることが重要です。

プロのブース設計で「成果が出る展示会出展」に



「もっと広くすれば、伝えられることが増える」と感じた担当者の方は、面積の拡大と設計の見直しをセットで検討してみてください。大型機械など展示しにくい商材でも、広さを活かしながら戦略的に設計すれば、展示会は成果を生む営業の場になります。
限られた期間と空間を最大限に活かすため、私たち展示会ブース設計のプロが、御社の魅力を伝えるお手伝いをいたします。

弊社は展示会ブース設計・施工のエキスパートとして、様々な企業様の展示会出展をサポートしております。初めて出展する場合や出展目的に合った小間数選びなどが難しいなどと不安をいだいている方は、ぜひ弊社にご相談ください。

弊社の展示会サポートについてご興味を持たれた方は、こちらのページでも詳しく紹介しておりますのでご覧ください。


植田 光一

植田 光一

中央宣伝企画株式会社
展示・イベント担当