天然由来成分を中心とした高性能スキンケア化粧品の開発・OEM製造を手掛ける株式会社サティス製薬様が、国内外の最新技術や原料、容器、パッケージなど、化粧品開発に関するあらゆる商材が集まる展示会「化粧品開発展2025」（東京ビッグサイト）に出展されました。
同社は、「化粧品OEMが開発する、リピート率向上に貢献できる原料」をテーマに、10種類のオリジナル原料情報と、その原料が持つ側面を最大限に活かす処方技術を紹介しました。
わたしたちは展示ブースの設計・施工をはじめ、グラフィックデザイン、チラシ制作、WEBページ制作等をお手伝いいたしました。
同社の展示会出展は10年ぶりとなり、年次の若い社員の方々が中心となり出展プロジェクトを遂行されました。
出展業務を担当された、研究部 中村様、広報マーケティング部 佐瀬様、営業部 廣原様、開発部 髙林様に、展示会出展にいたったきっかけや出展を経ての気付きなどのお話を伺いました。
（中村様）今期の研究部の目標に「研究開発した原料の特徴を世の中に発信する」というものがありました。情報発信の様々な手段を検討しているなか、リサーチで訪れたとある展示会で、各企業がその特徴や製品のアピールをしている様子を見ました。そこで「私たちもこういった方法でアピールできるのではないか」と思い立ち、研究部に展示会での原料発表のアイディアを提案したのがきっかけです。
その後、代表取締役の山崎に展示会出展を提案したところ「展示会は全社を挙げてやっていくものだ」とアドバイスをいただき、研究部単独ではなく、他部署からもメンバーを募りプロジェクト体制を整えることとなりました。
あわせて、出展の目的も「原料の特徴を発信する」ことから、「顧客獲得のために、当社の原料が顧客のビジネスにどう貢献できるかを伝える」ことへと再定義し、全社で注力すべき取り組みとして、改めてメンバーと一緒に経営層へ提案を行いました。
（中村様）全社を巻き込んで進行すると方針を決めてから、同期の佐瀬と廣原に相談しました。
他の企業では、経営目標の達成に向けた取り組みの一環として、上層部の判断により展示会への出展が決定されるケースもあるかもしれません。しかし私たちの場合は、会社の課題に対して自分たちが主体的に取り組む手段を考えて、出展に向けた計画を始めました。
（廣原様）弊社では入社直後の研修期間から、主体的に考え行動することを大切にしており、課題や目標に対して「自分たちができることは何か」を考える習慣が根付いています。そのためメンバーとして参加する際も戸惑うことなく、「それならやってみよう」という気持ちで挑戦してみました。
また経営層に提案してから開発部も参画するようアドバイスがあり、髙林が手を挙げてくれました。
また年次が浅いメンバーなので、自分たちだけでは見落としていることもあると思い、定期的に代表取締役の山崎と打ち合わせをし、都度フィードバックをもらいながら進めました。
（佐瀬様）新たな顧客層へのアプローチ方法を模索することが会社の課題の一つとされていました。こうした背景もあり、今回の出展では「これまでの主要顧客層とは異なる企業と接点を持つ」ことを目的としました。
展示会への出展が、通常の営業活動ではリーチしづらい企業様や、業界認知度の高い企業様とのつながりを生む場となること期待していました。
実際に出展したことで、普段は接点を持ちにくい企業様と直接会話する機会が生まれました。新たな販路を開拓する糸口がつかめたことが、今回の出展で得た大きな成果だったと思います。
（廣原様）展示会後に来場者と面談するなかで、ブースのデザインや展示パネルなどが記憶に残っている方が多いことがわかりました。「洗練されたデザインで、入ってみたくなるブースだった」と、ブース全体のビジュアルをお褒め頂く機会が多いです。
また「展示していた内容がわかりやすかった」とのご意見もいただきました。来場者に対してどのようなビジネス貢献ができるのかを、効果的に伝えることができたと思います。
（廣原様）通常は出会う機会のない企業のお客様に会えたのが良かったです。また普段はなかなかお客様の前に立つ機会のないメンバーが、直接お客様とコミュニケーションをとり、リアルな声を聞くことができた良い機会だったと思います。
実際にどのようなニーズがあるのか、要望があるのかを聞くことができたので、今後の活動にも活かせそうだと、社内から意欲的な意見が出ています。
（中村様）顧客にとって、私たちの活動がどのように貢献しているのかを実感することができました。また、「こういったものが欲しい」といった具体的なニーズや顧客が抱えている課題など、有用な情報も得ることができました。
さらに当初は、「締め切りが明確でないゆえに、進捗が悪い取り組みがある」という問題を抱えていましたが、開発展への出展がその状況を打開するきっかけにもなりました。ブースで来場者から聞き取ったニーズの実現や課題解決を通して、顧客の期待に応えたいという思いが強くなっています。これによって動き始めたプロジェクトがいくつかあり、今まさに研究開発が加速しています。
（髙林様）業務の面では、部署によって通常業務との両立が大変な時期がありました。研究部と広報マーケティング部は、仕事配分を柔軟に調整しうまく両立できていましたが、営業部と私が所属する開発部は、顧客との約束や期日が厳密に決まっているため、両立が難しい場面もありました。
私は開発部の中でも、4～5人ほどのプロジェクトチームをまとめる立場です。リーダー就任時期と出展プロジェクトがほとんど同じ時期に始まったこともあり、通常業務との同時進行は体力的に苦労しました。
私は他の3人よりも年次が少し上ですが、実は、出展プロジェクトの立ち上げ当初からタスク分担に関してあえて遠慮しないことにしていました。そのため多忙な時期でもメンバー間で率直な議論ができ、同じ熱量で進めることができたのが良かったと思います。
（廣原様）ブースのデザインはとても気に入っています。展示会当日に立ち上がったブースを見て、社員一同感動していました。全体的な印象が良く、細部まで洗練されていて、お客様の反応はもちろん、社内でも評判が良かったです。
展示会当日も多くの来場者の方に立ち寄っていただき、出会いたかった顧客層と会話する機会ができました。
（中村様）このブースで出展に臨むことができて良かったです。私たちの出展のきっかけであった開発原料の魅力を発信することが、効果的にできたと思います。
今回、中央宣伝企画さんには展示内容やブースデザインをはじめ、出展経験者ならではのアドバイスもいただきました。一緒により良いものを作り上げようと最後まで尽力してくださった皆さまに感謝しています。
白を基調とした、明るく洗練された印象のブースをご希望いただきました。通路に対して間口を広く設けることで、気軽に立ち寄りやすく、親しみやすい雰囲気を演出しています。
ブース正面の上部には視認性の高い位置に社名と出展コンセプトを配置し、背面の壁の中心には出展のキャッチコピーを大きく掲出。グラフィックが際立ち、展示内容が目に留まりやすいレイアウトとしました。
またデジタルサイネージやパネル展示とのデザイン統一にも配慮し、一貫性のある魅力的な空間に仕上がりました。
開発原料が“有効性”と“情緒的な価値”の両面を持っていることで、顧客のビジネスに貢献できることを伝えるために、デジタルサイネージとパネルを裏表に用いて展示。デジタルサイネージはタッチパネル式で、来場者自ら操作して自由に見ていただくことができます。
壁の両面を利用して掲示することで、展示内容がわかりやすく、ブース内で来場者を案内しやすい構成をご提案しました。
その他、出展に際した配布チラシ、ノベルティと連動したWEBページの制作もお手伝いさせていただきました。
