住まいの快適性や断熱性、デザイン性、安全性を追求し続ける住宅建材メーカーである株式会社LIXIL様が、2025年5月にメディア向けに新商品発表会を開催。
高性能窓「TW」シリーズより、「TWコンセプト」の第一弾として快適な土間空間を実現する窓「土間スライディング」と、国産ヒノキの無垢材とアルミを使用した高性能窓「TW WOOD」を発表しました。
私たちはこの発表会において、展示用造作の実施設計・施工をお手伝いいたしました。
同社製品の高性能ハイブリッド窓シリーズ「TW」は、断熱性能、デザイン、安心・安全性を追求し、大開口でも高い断熱性を有していることが特徴です。また、スリムなフレームでガラス面積を広く取り、開放的な空間を演出します。
今回の発表会では、お客様の展示レイアウトのイメージをもとに、写真に写ったときに美しく見える展示空間を意識した造作の構造、仕上げにこだわりました。
お客様からは「部屋の中から見る窓」と「外から見る窓」、両方の生活シーンをリアルに再現したいというご要望がありました。
植栽による住空間の演出は、デコレーターと連携して屋内外にわたって配置。
さらに、季節による自然光の違いを空間演出に取り入れたいとのリクエストもあり、冬と夏それぞれの光の当たり方に合わせて照明を設計。ダクトレールから単管を吊り、角度・位置・数・明るさをお客様の監修のもと細かく調整しながら、空間に求められる“リアルな光の空気感”を丁寧に表現しました。
今回の発表会は、同社が入居するビルの1階フロアで開催されました。
展示製品は大型かつ重量があり、会場の搬入口にはサイズや荷重に制限があったため、事前に搬入順序を綿密に計画。さらに、展示造作を分割設計することで限られた搬入経路にも対応し、現場での施工をスムーズに進められるよう準備しました。
設置においては、住宅であれば梁で支える構造になる部分も、仮設会場ではそのまま再現ができません。そこで、造作の内部に鉄骨を仕込むことで、暮らしのシーンの再現しながらも強度と安全性を確保。
こうした造作の工夫を重ねながら構造と演出の両立を図り、お客さまのデザイン面でのこだわりを展示空間に落とし込みました。
直前まで照明や植栽の細かな調整にもこだわったことで、実際の生活シーンがよく再現できたと思います。展示全体の仕上がりにも満足しています。