学校法人山崎学園 富士見中学校高等学校様に、美術品を展示するオーダーメイドの展示ケースを納入しました。
弊社は展示ケースの設計、制作・施工をお手伝いいたしました。
同学園では校内に洋画や彫像が展示されています。その他にも所有している日本画や掛け軸も同様に、生徒の目に触れる機会をつくりたいという経緯から、弊社にご相談をいただきました。
日本画は紙、墨、顔料が主な素材であり、紫外線や湿度・湿度の変化に弱く、展示環境に知識と適切な配慮が必要です。
貴重な作品を変色やシミなどで損なうことのないよう展示するために、展示したい場所と展示したい作品の双方の状態の確認、調査を行い、環境を整えたケースを製作しました。
設置場所として、生徒の行き交う昇降口に面したセンターホールの柱まわりをご希望をいただきました。
ケースの制作にあたって、作品の大きさや状態を確認した上で、紫外線や熱への対策、布貼りによる保護、温湿度管理など、作品を守るための仕様を徹底しました。また、今後学園内の担当者や生徒が展示品の入れ替えや管理を行うことも想定し、事前にケースの取り扱い方法をご理解いただいてから、制作、納品させていただきました。
生徒の目に触れる場所でありながら、直射日光の影響を受けない向きに設置することで、展示物の保存環境を保っています。
相談時からスケッチでイメージをすり合わせるなど、丁寧な打ち合わせの上、制作、納品していただきました。センターホールの空間がよりアカデミックな雰囲気を醸し出していると思います。
生徒が立ち止まって作品を眺めている様子が見受けられ、当初の展示の意図が体現されました。