住宅建材や設備機器を製造・販売するメーカーであり、機能性やデザイン性を兼ね備えた多数のドア製品を有する株式会社LIXIL様が、2025年2月にメディア向けに新商品発表会を開催。スタイリッシュなデザインと最新技術を融合させた新商品「玄関ドアXE 2025年モデル」を発表しました。
私たちはこの発表会において、展示用造作の実施設計・施工をお手伝いいたしました。
同社の高級玄関ドア「XE」シリーズの2025年モデルは、顔認証と自動開閉機能を組み合わせ、ドアに触れずに玄関に出入りできる最新のエントリーシステムが特徴です。また、素材やデザインもさらに洗練され、より上質な佇まいに進化しました。
お客様の展示レイアウトのイメージをもとに、カメラで写す際に美しく見える展示空間を意識した造作の構造、仕上げにこだわりました。
今回の発表会は、同社が入居するビルの1階フロアで開催されました。
会場に展示されたのは、大型で重量のある玄関ドア。通常の住宅施工では基礎から組み立てる、地面に埋め込んで設置する等の構造の製品も含まれていました。
こうした製品を仮設展示するにあたり、実際の玄関らしさを損なわずに見せられる設えを目指して、展示用の造作内部にも工夫を凝らしました。
また、製品のサイズや重量、搬入口の制約などをふまえ、搬入の順序を事前に計画。さらに展示造作を分割することで制限のある搬入経路にも対応し、現場での施工をスムーズに行えるよう計画しました。
電気配線については、展示造作内部の配線計画まで含めた設計対応を行いました。
また製品の最終設置位置については、照明設計のほか、お客さまご自身が現場で確認しながら微調整を行う場面もあり、記者会見直前まで柔軟にサポートしました。
さらに会場演出では、植栽のデコレーターと連携しながら、実際の住まいを感じさせるリアルな玄関シーンを再現。空間全体として、製品の魅力が自然と伝わるような仕上がりを目指しました。
社内からは総合的にクオリティが良いと高い評価いただくことができました。普段、実験スペースとして使っている場所を展示空間として使用しましたが、そう感じさせないような記者発表会らしい会場となり満足しています。
素材や強度を考慮した上で目標とするコストに納めていただけたことも、よかったポイントです。